技術の進化や社会の変化とともに、家庭用から業務用まで様々なオリジナル製品を開発してきた東拓工業。
「東拓工業株式会社は、特徴ある新技術・新製品の開発により、社会が求める製品とサービスを提供し、会社の発展を通じて、社員の福祉の向上と社会への貢献に努める。」という経営理念のもと、常に新たな事業の可能性を生み出すべく、努力を重ねています。
一言で言えば、「プラスチックを主原料としたフレキシブルホース・パイプの総合メーカー」です。「A地点からB地点へモノを運ぶ」ために使われるパイプやホースですが、モノと一言で言っても、例えばお米やお酒などの食品、雨水や熱風、ガソリン、汚泥など、中を通るモノは様々です。さらに、電気・ガス・水道・通信といった社会インフラ網の保護管としても使用されています。
中を通るモノによって、パイプやホースに求められる性能は変わります。作業の安全性や効率性に応じてどのような構造や機能を持たせるかが重要であり、そこから様々な製品ニーズが生まれます。
東拓工業は、そうした多様なニーズに応える形、あるいはまだ顕在化していないニーズをいち早く察知する形で、様々なオリジナル製品を開発しています。
どこにもない製品を、他にはない開発力や技術力で「TOTAKU」ブランドとして創り出す。それこそが、東拓工業の強みです。
「縁の下の力持ち」として使われることが多くなかなか目につきにくいですが、皆さんが思っている以上に身の回りの様々な場所で使われています。現在使われているところとして大きくは、土木工事(公共投資)、電気工事(インフラ整備)、その他産業全般(工場等)の3つに分類できます。またこれらに加え、新しい第4、第5の柱となる新事業も目下展開中です。
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食品・化学工場などでモノづくりの導線を支えています。
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テーマパークやショッピングモール、トンネルや道路、空港などで電線の保護管として使われています。
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学校のグラウンドや野球場、住宅街などで、雨水の排水管などに使われ、社会インフラを支え、災害対策に貢献しています。
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従来の技術を生かしてさらなる新製品の開発を進めています。
現在、国土交通省の施策の柱として、無電柱化事業(電線類地中化)が進められています。景観の整備や安全性向上などを目的とし、計画が進められています。無電柱化はロンドンやパリでは100%、シンガポールでは93%も進んでいますが、国内では東京でも7%、大阪で5%と非常に少なく、今後の市場の拡大が予測されます。東拓工業の保護パイプはすでに全国各地で使用されており、さらに高まる需要に対応できるよう、開発・販売体制を強化しています。
国内で下水道や橋などのインフラ網の整備が進められたのは高度経済成長期の1960年代ですが、それから約60年が経過しており、そうした設備の老朽化が深刻になりつつあります。その延命補修が課題となっている中、東拓工業ではそれらに対応できる製品の開発に取り組んでいます。例えば、プレストレスト・コンクリート橋に使われるPC鋼材の保護用樹脂製パイプとして、東拓工業の製品が全体の75%のシェアを占めています。
創業以来70年にわたってパイプやホースなどの開発・製造を手がけてきましたが、現在、積み重ねた技術やノウハウを別の分野に応用した新規事業開発を進めており、製品化が近いものもあります。縁の下の力持ちとして、人々の生活をますます豊かに、モノづくりの現場をさらに効率的に支えていくために、今後一層、プラスチック加工技術の新たな可能性に挑戦していきます。
東拓工業の強みは、開発、製造から販売までの一貫体制が確立されていること。時代に合わせ変化するニーズに応える形で、数千にもわたる多様な製品を生み出してきた実績は、まさにこの体制に支えられています。営業が現場に足を運びお客様の生の声を拾い上げ、開発・技術がその声をもとに製品の改善や開発に粘り強く取り組み、自社開発の強みを生かした最適な生産ラインを構築することで、他社が真似できないオリジナル製品を世に送り出すことができています。今後もこうした体制を強化していくことで、社会の変化にいち早く対応し続けるリーディングカンパニーとしてより一層の成長を目指します。